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幼児期は遠視
幼年期から幼児期(0才〜6才位まで)、私たちはこの時期に見るために必要な機能「視覚」を形成します。新生児の眼球は約18o(大人は約24o)と、幼児期から幼年期は眼球の大きさが小さいために、ほとんどの幼児が遠視です。
近くを見るのが苦手な遠視ですから、人形や積み木のおもちゃなど、おおざっぱな色、形、立体を見ること(視性刺激)が手がかりとなり、精巧な視覚を作り上げていきます。そうして、就学時には高度な視機能である両眼視がほぼ出来上がり、屈折も遠視から正視へと安定します。
幼年期の眼は日々成長している
ちょっと以前、「めもらい」を患うと、もう一方の眼にうつらないようにと、眼帯をした子供をよく見かけました。しかし最近では見かけることがありません。じつは、眼帯の装用が見ることを妨げて(視性刺激遮断)、視力のでなくなる廃用性弱視になったのです。幼児期の視覚はまだ未完成なので、見ること(視性刺激)によって日々成長しているのです。
視覚形成を狂わせる過度な視性刺激
視覚を形成するためには、幼児の見る能力にあわせ、ゆっくりとした動きや、大きな絵や文字、また奥行きのある物体を毎日、繰り返し見ることが大切とゆうことになります。したがって、幼児の眼の成長にVDT(パソコンやテレビ)の画像は適切とはいえないのです。
幼児期のVDTで眼が悪くなる
VDTで眼の成長のステップが狂うと、遠視、近視、乱視などの屈折異常や不同視、斜視、斜位の両眼視異常、そして弱視などの深刻な視覚の異常が起きることになります。幼児期のVDT(パソコンやテレビ)はおすすめできません。
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