堤 静雄先生と一緒に
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REPORT TSUTSUMI
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牛肉と砂糖の恐怖 1
アメリカ大資本の世界戦略
牛肉食の普及
アンガスという牛の品種が19世紀にイギリスで開発された。脂肪が多くて肉が柔らかい。 それまでの牛肉は硬くて煮込み料理として食べられるだけだったが、以来ステーキとしても食べられるようになり、消費が増大した。このアンガス牛は草だけでなく、穀物を食べさせることが必要。穀物の需要が高まるほど穀物貿易を牛耳る企業は儲かる。
アンガス

・アメリカのカーギル社は1865年に設立された巨大な穀物会社。株は今も非公開。中国にも進出しつつある。(中国も肉食が急増中)

トウモロコシは年に6億トン生産されている(1999年)。そのうち4億トンが家畜に、2億トンが人間の食に。家畜の4億トンのわずか10%で世界中の飢えた人を全部救うことができる。
人間が直接植物を食べるよりも、肉を通して間接的に植物を食べる方が効率が悪い。だから、水田耕作地帯で肉食の普及を防ごうとしたことが、日本やインドの賤民身分制度の発生原因でもある

・日本人は牛肉を年に7.7kg食べている(1999年)。30年前の7倍。日本人が好む霜降り肉も大量の穀物を与えることで可能。

世界中の肉食化はカーギル社の望むところ。60年代の日本は、子供の体格向上を願う親 の期待とあいまってアメリカの望む通りに肉食が進んだ。日本の次は中国がねらわれている。
悪意はなかったかもしれないが、結果的にアメリカの世界戦略の片棒をかついだ日本の栄養学者は厳しく反省してほしい


中国の食料自給率は95%(99年)。アメリカは穀物の輸入自由化を中国に求めている。 しかし、中国は門を閉ざして自給策を守っている。日本やソ連がアメリカの穀物に依存するようになった結果アメリカの言いなりになっていった無様な経過をよく見ての判断。
思想の自由を認めない中国政府の政策だけを見て中国が遅れた国であるかのように即断したら大間違い。中国政府の方が長期的に国の将来を考えている。「靖国」の映画上映ができないようでは、思想面においても日本人が他国のことをとやかく言える立場にはない

・1972年、カーギル社がソ連への穀物輸出を始めた。アメリカ政府さえ知らないうちの、極秘の契約が発端だった。その穀物も人間のためだけではなく家畜の餌のため。

・マクドナルドは世界中に進出し、その利用者は毎日スペインの人口を上回る。
・アメリカは外食が増えて、その率は40%になっている。

つつみレポート
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