堤 静雄先生と一緒に
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REPORT TSUTSUMI
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牛肉と砂糖の恐怖 2
アメリカ大資本の世界戦略
砂糖の栽培は奴隷によって
・奴隷には姓がなかったので祖先を調べにくい。

・イギリスは18世紀にフランスとの戦争に勝って、カナダと西インド諸島のどちらを取るかの選択を迫られた。当時のカナダは雪に覆われた極寒の土地であり、西インド諸島は砂糖が採れる=富をもたらす土地だった。ところが、イギリスの砂糖農場主は自分たちの独占的な利益を守るために政治家に圧力をかけてカナダを選ばせた。雪と砂糖を交換したと言われた。

・21世紀のアメリカでも似たようなことが行なわれている。砂糖企業には共和党対策係りと民主党対策係りがそれぞれいて、議会に大きな圧力をかけ続けている。

・ドミニカ共和国の砂糖農場では、ハイチから労働者が連れて来られてパスポートを取り上げられ、砂糖農場で今も奴隷のように働かされている。労働者=人間のための医師はいないが、サトウキビを運ぶための牛には獣医がいる。

・砂糖の栽培は昔から奴隷制度によって支えられていた。食物も睡眠時間もなく働かされた。サトウキビから砂糖を作る工場では、フラフラで働いているために機械に手を巻き込まれる事故が多かった。そのため機械の横にナタを持った人がいて、労働者が手を巻き込まれても全身を巻き込まれないように、腕を叩き切るようにしていた。

・白人は奴隷には魂がない、だから痛みもない、と信じていた(その白人と黒人が同じキリスト教を信じたりしていた、悲劇!)女の性奴隷だけが屋敷の中に住んでいた。

・砂糖=奴隷の血である。

・砂糖産業との闘いは18世紀のイギリスで始まった。1785年にケンブリッジ大学で。大英帝国の奴隷制度を終らせようという運動がクェーカー教徒から始まった。砂糖業者は自分たちの利益とは関係ないことに運動する人がいることに驚いた。

・1838年に奴隷制度は廃止された。しかし、ドミニカでは今も65万人のハイチ人が奴隷のように働いている。コロンブスは、この島(ハイチ島)を発見したとき、地上の楽園があると思った、その島が今は奴隷の島になっている。
コロンブス

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茶や綿織物とならぶ「世界商品」砂糖。この、甘くて白くて誰もが好むひとつのモノにスポットをあて、近代史の流れをダイナミックに描く。大航海時代、植民地、プランテーション、奴隷制度、三角貿易、産業革命―教科書に出てくる用語が相互につながって、いきいきと動き出すかのよう。世界史Aを学ぶ人は必読。

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